2012/02/15
院長日記
立春を過ぎましたが、
北日本ではまだまだ雪の日が続き、関東でも寒さで身も凍るような気温ですね。
自宅近くの公園では霜柱や池の水が凍っている期間も例年より長いなと感じています。
さて、今年はこの寒さの影響で「しもやけ」の患者さんが多くいらっしゃいます。
私が小学生のころは、冷たい水で雑巾がけしたり、寒い校庭で朝晩クラブ活動をしたり、友人と遊んだりしていたので、自分も周りの友人も「しもやけ」でパンパンに指が膨れていました。
ここ最近はパンパンに指まで腫れあがる重症のしもやけの患者さんは少なくなりました。
最近のしもやけの傾向は、足や指の末端に紫藍色、つまりは赤ワインのような色の斑ができ、暖まると痛痒い感じが出る患者さんが多くみられます。
昔のパンパンのしもやけではないので、「これがまさかしもやけ!?」と思われるようです。
「しもやけ」は急激に冷やされたり、もしくは長時間寒さにさらされていることで、皮膚の血管が縮こまり、血管を流れていた血液が流れずに滞ってしまうことから発症します。
元々血管の細い部位、指先や耳たぶ、鼻のてっぺん、頬などに出やすく、暖まると痛痒さが出ます。
予防は、手袋をしたり、カイロを使用して局所を冷やさないようにすること。お風呂に入った時に指先や耳たぶなどゆっくりとマッサージすることです。
また、急激に冷やしたり、逆に急激に温めたりすることも血管が縮こまりやすいので避けましょう。ついつい冷えてしまった手足を帰宅してすぐにお湯につけたくなりますが、ぬるま湯程度でじっくり温める方が良いそうです。
もしも「しもやけ」になってしまったら・・、当院では血管を広げるような飲み薬や外用薬を処方しています。
「しもやけ」は予防がとても大事です。
外出時には手袋とカイロを。そしてご自宅ではゆっくりと湯船で暖まりながら、手足のマッサージをしてみてください。