2012/04/17

院長日記

シミのお話し 1

4月も中旬が過ぎました。
桜もすっかり散ってしまいましたが、まだ春うららかな日が少ないように感じます。

とは言え、紫外線は徐々に強くなってきています。
紫外線はご存知の通り、シミや光老化など・・・悪影響を及ぼすこともあり、要注意!です。

さて、今回は顔にできるシミについてお話しします。
「シミ」といっても、実際には色々なシミがあります。

「そばかす」や

「肝斑」

「老人性色素斑」はご存知の方も多いと思いますが、その他細かく言えば、「後天性真皮メラノサイトーシス」、「炎症後色素沈着」といったものもあります。

どれも似通ったシミではありますが、臨床症状は少しずつ異なっています。

シミは、メラニンという皮膚の色を作る粒が増えて出来ます。
メラニンが増える原因は、紫外線の悪影響から皮膚を守るために増えることはご存知だと思います。

その他、「そばかす」のように遺伝的な素因を持ち合わせていたり、「肝斑」のように妊娠や女性ホルモンの影響を受けることで、メラニンが作られることもあります。

また、ニキビや傷、虫さされなど炎症を起こした部位もメラニンが増えます。これが「炎症後色素沈着」です。

こういった要因に、年齢ともに皮膚のサイクルが悪くなり、作られたメラニンが外へ排出されにくくなることでシミが出来やすくなります。

「若いころはどんなに日焼けしても、シミになりにくかったのに・・」や「虫に刺された後が治りにくくなった」と感じられるのは、皮膚のサイクルに関係しているのです。

では、シミはどのように治療すればよいのでしょうか?
そして、シミの予防は?

次回はそのお話しをつづりたいと思います。