2012/11/26

院長日記

乾燥肌にご用心

すっかり寒くなり、それに伴って空気が日に日に乾燥してきました。

暖房をつける機会も多くなり、屋外も屋内も空気が乾燥しています。このような気候になると、皮膚科には乾燥肌の患者さんが多く来院されます。

乾燥肌による痒みは皮脂の分泌が加齢により減少することや、もしくは洗いすぎることで皮脂膜が無くなることが主な原因で起こります。また、寒くなって汗をかく機会が減ることも、肌のバリア機能を弱くさせます。
ここへ、ほこり、雑菌、衣類、洗剤などの刺激が加わることで皮膚炎を生じカユミが出ます。このカユミのために皮膚を掻いてしまうと、皮膚の細胞がこすり取られ、皮膚の中に蓄えていた水分は外へ蒸発し、さらに乾燥肌が悪化するという悪循環に陥ります。

皮脂の分泌を増やすことは現代の医学では難しいため、落としすぎないことと外から補ってあげることが必要です。そのため治療は、保湿剤を用いて、皮膚に人工的な保護膜を作ること、かゆみが生じてしまった際は、保湿剤では十分におさまらないため、炎症を抑える外用剤を併用します。
これらの塗り薬はお風呂から上がって5分以内に塗るのが効果的です。あまりにも痒みが強い場合は飲み薬で抑えます。

ご自身で気をつけて頂きたいことは体を洗う際にタオルでゴシゴシ擦ったり、液体タイプのボディーソープをそのまま皮膚につけて洗わないようにしてください。これはバリア機能をこすり取っていること同じです。石鹸やボディーソープはネットなどで泡立て、その泡を手につけて優しく皮膚を洗って下さい。また、加湿器をつけて室内の湿度を保つことも効果的です。