2013/10/22

院長日記

巻き爪

ここ最近、巻き爪の患者さんを多く診察します。

巻き爪の原因は長時間、指が圧迫されることで爪が皮膚の下にもぐりこみ、棘のように爪が刺さってしまうことから始まります。

始めは少し押されると痛いかな?ぐらいですが、ひどくなると、爪の横が赤く腫れ、小さな「こぶ」が出来る事もあります。
感染を伴えば、膿が出てジクジクすることあります。
ここまでひどくなってしまうと、痛みが強くなり、歩くことさえもしんどくなります。

以前は巻き爪になったら、刺さっている爪を切るという方法もありました。
しかし、切った部分の爪がまた横方向に伸び、繰り返し巻き爪になってしまいます。

よって最近では爪の横の皮膚をテーピングによって引っ張り、爪が刺さらない様に固定したり、形状記憶の金属の力を利用して、皮膚に刺さっている爪を持ち上げたりといった保存的な治療をします。

しかし、あまり繰り返すようであったり、上記のような保存的な治療でも効果が無い場合は、手術で治すこともあります。

さて、巻き爪は日常生活でも予防できます。
一つは足の指が圧迫されることで爪が皮膚に突き刺さるので、サイズの合わないキツイ靴や先の細い靴を履かないようにすることが大切です。
また、爪を切る際に爪の横の角を落とさず、かつ深爪しないように切って下さい。
これらだけでも、十分巻き爪は予防出来るのです。

また爪白癬でも爪の変形により、巻き爪になることもあります。
この場合は爪白癬の治療も並行して行うことになります。

巻き爪になると、ついついその場しのぎで刺さっている爪を切ってしまう…これが悪化原因です。
なんとなく足の爪の横が痛いな…この様な症状があれば、すぐ皮膚科を受診して下さい。