2014/04/18

院長日記

紫外線による皮膚トラブル「多型日光疹」

4月も中旬を過ぎました。寒暖差はあるものの、比較的暖かい日が増えてきたように思います。

さて、紫外線も徐々に強くなってきています。
関東地方では、6月から7月にかけて紫外線がピークになると言われており、そろそろ紫外線対策が必要な時期になってきました。

紫外線による皮膚トラブルには色々なタイプがあります。
①紫外線をある程度以上浴びることで症状が出るタイプ
②光線に対するアレルギーや過敏な素質を持っているために症状が出るタイプ
③薬剤や薬品、植物などと紫外線が反応して症状が出るタイプ

今回は②のタイプの皮膚炎、「多型日光疹」についてお話します。
これは、10~30代の女性に多く、春から初夏になると、顔や首、手の背部といった紫外線を浴びる部位にかゆみを伴う赤いボツボツや小さな水疱、赤い斑が出る皮膚炎です。

この湿疹は夏も盛りになってくる時期には紫外線に慣れきて、徐々に症状が緩和されてくるという特徴もあります。
しかし、また次の年の春から初夏になると、思い出したように同じ症状が出るのも特徴です。

原因はあまり分かっていませんが、紫外線に対するアレルギーと考えられています。
よって、紫外線が強くなり出す時期から顔や首、手の背部などには日焼け止めをつけたり、長袖の洋服を着たり、手袋やストールなどで紫外線をブロックする必要もあります。

紫外線による皮膚トラブルは多型日光疹だけではありません。(また機会をみてお話します)
これからはアウトドアで過ごす機会も増える時期ですね。
今は色々なタイプの日焼け止め、サンプロテクターグッズも出ています。
(昨年の4月19日の院長日記に日焼け止めの選び方をお話していますので、ご参考なさってください)

上手に利用して、紫外線による皮膚トラブルを防いでいきましょう。