2014/07/07

院長日記

医療レーザー脱毛 始めました

もうご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、患者様からのご要望の多かった医療レーザー脱毛器を導入いたしました。
当院は美容皮膚科を主目的とした医療機関ではありませんが、皮膚の問題すべてに対応する一環として、美容皮膚科診療も行っております。

当院ではルミナス社の「ライトシェアデュエット」という機器を使用しております。
ルミナス社のライトシェアはアメリカFDA(日本での厚生労働省にあたる機関)で永久脱毛の承認を受けたレーザーです。脱毛の医療レーザーでは世界一のシェアを誇り、日本においても実績のある信頼の高いブランドです。

さて、レーザー脱毛について簡単にお話します。
レーザーというのは、ある特定の波長の光を照射する機器のことです。
このうち、毛根や毛乳頭と呼ばれる毛の根っこのメラニンに吸収され、影響を及ぼす波長の光を照射するレーザーを脱毛治療に用います。

では、エステで行う脱毛とどう違うのでしょう。
エステでは法律上、“長期的に効果のある脱毛”を行うことはできません。よって、光脱毛と呼ばれるレーザーよりも出力の低い機器で脱毛を行っています。光脱毛も、メラニンに対して効果はありますが、レーザーよりも断然出力が弱いので、効果も低くなります。何回通ってもなかなか毛が減らない、産毛には効果が薄いという結果になりかねません。

さて、「ライトシェアデュエット」という機器について簡単にご紹介します。
レーザー脱毛というと、「痛い」「時間がかかる」「皮膚へのトラブルは?」とご心配になられる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ライトシェアデュエットはこれらの欠点を大幅に軽減した安全な機器です。
この機器の最大の特徴は実際に皮膚に当てるハンドピースにあります。

① 痛みの軽減
ライトシェアデュエットは照射部位を吸引しながら、照射を行います。
皮膚を吸引してのばして広げることで、レーザー光が皮膚に含まれるメラニンへ吸収されることを防ぎ、ターゲットである毛に対して、効率的にエネルギーを加えることが出来ます。
この吸引システムにより、今までよりも少ないレーザー出力でも効果を発揮できるようになり、治療時の痛みがかなり軽減されます。

② 脱毛時間の短縮
この機器のハンドピースは、口径が22mm×35mmと大きいため、脱毛にかかる時間を従来の3分の1に短縮できます。つまり、背中や太ももといった広範囲な部位でも短い時間で治療をする事が可能です。

③ 皮膚へのトラブルは?
レーザーというと、とても強い光を皮膚に当てるというイメージがあるかもしれません。しかし、先にも述べたように、レーザーというのはある物質に対してのみ影響を及ばす機器で、かつ吸引システムを用いて行うことで、低出力で効果を出すことが出来るので、周囲の皮膚への負担を最大限抑えることが出来ます。
また、万一のトラブルが起こった際にも医療機関ですので、適切な対応を迅速に行うことができます。

当院では、レーザー脱毛を行う部屋は個室です。カーテンで仕切られた一画では、他の音が聞こえたり、安心感を得ることができません。患者さんが落ち着いた静かな環境でレーザー脱毛を受けられるよう、配慮しました。

レーザー脱毛についてご質問のある方は、いつでもクリニックスタッフもしくは、診察時に医師にお尋ねください。