2016/05/15

院長日記

開院5周年を迎えました。

みずの皮フ科医院は5月16日で開院5周年を迎えました。

あっという間の5年間ではありましたが、どうしたら患者さんのニーズにお応え出来るかと試行錯誤の道のりでもありました。
しかし、まだまだ完璧な状態には遠く、これからも日々進歩しなければと思っております。
お気づきの点はご指摘いただき、これからも皆さまの身近な皮膚科医院として頑張って行きたいと思います。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

さて、5月になり、紫外線が徐々に強くなってきました。
紫外線によるトラブルも気になるところです。

紫外線による皮膚炎には誰にでも起こりうるものと、紫外線に対するアレルギーがあることで生じるものがあります。

誰にでも起こりうる皮膚トラブルといえば、リゾートなどで強い紫外線に当たると、皮膚のかゆみやヒリヒリ感を伴った強い赤みや水疱が生じる「日光皮膚炎」です。

これに対し、ほんの少しでも紫外線を浴びると、症状が出てしまう場合は「光線過敏症」と呼ばれます。
何らかの形で紫外線に対して敏感になっていたり、もしくは紫外線に対するアレルギーで生じます。

紫外線に敏感になる要因としては、特定の内服薬や外用薬、または植物や香料が挙げられます。
これは、原因となる特定の物を使用しただけでは湿疹は出ず、これらを使用した上で紫外線を浴びると湿疹の出る皮膚炎で「外因性光線過敏性皮膚炎」と呼ばれます。

また、紫外線に対してアレルギーがあるために生じる皮膚炎は、紫外線を浴びた直後から蕁麻疹が出る「日光蕁麻疹」や紫外線を浴びて数時間後に露光部に様々なタイプの湿疹の出る「多形日光疹」、露光部に持続性に湿疹の出る「慢性光線性皮膚炎」など様々な皮膚トラブルがあります。

紫外線は関東地方では5月から徐々に強くなり、6から7月にピークに達します。

晴れた日だけでなく曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。

また、紫外線は午前 10 時から午後 2 時までが一番強くなりますので、その時間帯は長時間戸外で活動しないようにしましょう。

紫外線対策としては、つばの広い帽子をかぶったり、日傘を利用したり、衣類は、紫外線を反射しやすい白か淡い色のものが好ましいです。

日焼け止めの選び方ですが、SPF や PA 表示がありますが、日常の生活では SPF15 ~ 20 、 PA +~++。海や山では SPF20 ~ 40 、 PA +++~++++を目安にしましょう。

ちなみにSPF表示はUVBをカット出来る持続時間の事で、紫外線をカットする力を表しているのではありません。
例えばSPF15であると、15×20=300分持続するという意味になります。
尚、PA表示はUVAをどれだけカット出来るかという表示で、+が多ければそのカットする力が強くなります。

また日焼け止めはそれぞれに適量があります。
適量を守らないと効果は出せません。
例えば顔は、クリームタイプでは真珠玉 2 つ分、液状タイプでは 1 円玉 2 枚分をまんべんなく延ばしましょう。
また、汗を多くかいたり、マリンスポーツなどでぬれた場合はその都度塗り直すことも忘れないで下さい。

紫外線を長期間浴びると、「光老化」を起こすこともわかってきました。
日焼け対策グッズも沢山店頭に並ぶようになり、容易に日焼け対策ができるようになりました。
まだまだ行楽シーズンは続きますし、5,6月に運動会が開かれる学校も増えました。
ご自身のニーズに合った日焼け対策グッズを探してみてください。