2017/12/27

院長日記

2017年 年末のご挨拶

2017年もあっという間に過ぎようとしています。
今年は例年に比べて、徐々に暖かくなったり寒くなったりというよりは、夏は突然暑く、冬は突然寒くなったような印象でした。
皆様にとって、2017年はどのような1年でしたでしょうか?

さて、当院も本日で今年の診察を締めくくらせて頂きます。
今年もありがとうございました。

例年ですと冬は比較的混雑がなくなり、受診しやすくなる当院ですが、今年は12月は特に混雑しておりました。
患者様には大変ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。

その原因の1つとして、診察や会計をより改善するために、電子カルテを新規に入れ替えました。
それにより、新しいシステムに慣れず、対応がスムーズに出来なかったという点があります。

また、中々普段はお忙しく、受診が難しい患者様も休みになる前にと診察を受けられるということもあり、通常よりも混雑しているのではと思います。

気忙しいこの年末に皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

来年も皆様にとって「身近で利用しやすい皮膚科医院」としてスタッフ一同精進して参りますので、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回は顔のスキンケアについてお話しします。
「保湿してるんですが、直ぐに皮膚がカサカサしてきます。」
「皮膚がいつもざらざら、ぼつぼつしていて少しかゆみがあります。」

このような皮膚トラブルは実は使っている保湿剤(化粧水や乳液など)や洗顔のやり方で皮膚を荒らしてしまっている可能性があるのです。

皮膚には主に皮脂と角質、天然保湿因子がバリア機能を作っているのですが、これらを保湿剤や洗顔料、クレンジングで取り去っていることも原因の一つとして考えられます。

洗顔料やクレンジングは皮膚に馴染みを良くし、汚れを落とすための界面活性剤が含まれているのですが、界面活性剤は実は一般の化粧水や乳液といった保湿剤にも入っていることがあります。
また、美白、しわや張り感を持たせるための化粧水や美容液などは、効果を出すために色々な物質が入っています。
界面活性剤で皮膚のバリア機能を破壊し、これらの物質が皮膚内部に入れば、効果を出すために混合されている様々な物質が内部で炎症を起こす危険もあるわけです。

よって顔の乾燥が強く、何をぬっても追い付かないという方は、まず皮膚のバリア機能を破壊する行為を減らす、なくすということが大事になります。

具体的には朝の洗顔はぬるま湯で洗い流すだけにしましょう。
夜はお化粧を落とすためのクレンジングをするのであれば、出来る限り低刺激性で水で洗い流すタイプを使う、その後の洗顔料を使っての洗顔は不要です。
顔の保湿は、出来れば皮膚科で処方してもらうような保湿効果だけの物を使いましょう。
また、出来ればお化粧は水や石鹸で落とせるようなパウダータイプ(天然の物だけを使ったミネラルファンデーションがお勧めです。)を使いましょう。

具体的なスキンケアーや注意点は診察時にお話しします。

それでは来年も皆様にとって素晴らしい1年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
最後になりましたが、良いお年をお迎え下さい。