2019/01/12

院長日記

プリックテストについて

あけましておめでとうございます。

平成最後の新年。

平成もあと残すところ4か月に迫りました。

まだ年号は決まってないようですが、「平成」が発表された瞬間をまだまじまじと覚えており、あの発表の瞬間をまた経験するなんて信じられない気持ちです。

残りの平成も、新年号になっても新たな気持ちでスタッフ一同精進したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今回は「プリックテスト」についてのご報告です。
主に食物アレルギーの検査に使用していたプリックテストですが、現在卵の試薬が使用出来ない状態です。

製造と販売をしている会社の説明によると、
「プリック検査に使用する鶏卵がウィルスに感染していないかをチェックする方法が一部変更になり、現在その手続きをしている。
期限はまだはっきりわからない状態」
とのこと。

因みに今まで使用していた試薬で健康被害が出た報告はなく、当院でプリック検査をしたことのある方もご安心ください。

「プリックテスト」とはアレルギー検査の1つです。
原因と考えられる食物や環境因子を実際に皮膚に置き、15分ほど置いた後に皮膚の反応の仕方でアレルギーがあるかどうか調べる方法です。

採血で調べるよりもより迅速に検査出来る事や、小さなお子様では採血を嫌がったり血管が細かったりと採血の難しいお子様にも簡便に出来るプリックテストは診断の助けにもなりました。

今後はしばらく卵のアレルギーが強く疑われ、全身的な症状も強く出ているなど検査が必要な場合、当院では3歳以上の患者さんでは採血、それ以下の患者さんでは小児科をご紹介する形で対応することもあります。

なお、実際には乳児期に卵のアレルギーがある場合でも、将来的に食べられるようになることも多いことから、皮膚症状や全身症状の出方を確認しながら少しずつ卵を食べさせるという指導も主流になってきました。

もちろん、卵を食べると全身的な症状が出てしまう場合は自己流で卵を開始するのは危険ですので、必ず医師の指示を受けて下さい。

どうぞご理解の程よろしくお願い申し上げます。