トラブルが増えています！「トコジラミ」

今回は「トコジラミ」についてお話しします。
最近トコジラミの皮膚トラブルが増えています。
トコジラミって？？
これはカメムシの仲間で体長5ミリほどの虫で、ベットや枕、ソファーの隙間や家具の隅っこなどに住み着いています。
夜になると活動的になり、人の皮膚を刺します。
一晩で何十箇所も刺されてしまうこともあります。

刺されやすい場所は首回りや手足で、赤みの強いボツボツができ、時に眠れないほどの強い痒みがあるのも特徴です。

なぜ最近トコジラミによる被害が増えているのでしょう。
実はコロナが少し関わっています。
コロナ禍では旅行を控えたり、海外からの旅行者も減りました。
しかし、コロナが落ち着き、沢山の人や海外からの旅行者が宿泊施設を利用するようになりました。
この際にトコジラミが洋服にくっついたままになっていたり、荷物に紛れ込んで様々な場所に移動し、特にホテルなどの宿泊施設に住み着いてしまったと考えられます。

また外気温が２５度以上になった場合も繁殖力が高まると言われており、これからのシーズンはもっと増える可能性もあります。

トコジラミの被害に遭わないようにするための対策です。
トコジラミ自体は夜行性なので、中々人目に付くところには現れませんが、糞があるとトコジラミがいる可能性が高いです。
ベットマットや枕、ソファー、部屋の隅っこなどに墨のようなシミが多数あったら、トコジラミの糞の可能性があります。
よって、そういった部屋には泊まらないようにした方が良いでしょう。

また、もし自宅にトコジラミが繁殖した場合は、殺虫成分のあるスプレーを部屋の隅、家具のすきま、ベッドマット、枕にも有効量をスプレーしたり、煙が出るタイプの駆除剤を使用しましょう。
ただ、完全に駆除をするのは難しいとも言われていますので、駆除業者に相談しても良いでしょう。

そして、トコジラミに刺されたかな？と思ったら、まずは市販の塗り薬を外用しても良いかと思います。
しかし、夜も眠れないほど強いかゆみがあったり、続々と増えてくるようなら皮膚科を受診しましょう。