2024/01/30

院長日記

中々治らない、全身性の皮膚炎

1月もあと少しで終わります。

少しポカポカしてきた感じもうける今日この頃。

来週あたりから本州ではスギ花粉が本格的に飛び始めるそうです。

花粉症のある方は、そろそろ治療を開始した方が良さそうですね。 

さて、今回は「中々治らない湿疹」についてお話しします。

前にも少し触れたことがありましたが、多くの皮膚疾患は長期に及ぶ治療が必要です。

皮膚科で慢性的に続く三大疾患と言えば、

アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、蕁麻疹でしょうか。

しかしながら、今まで皮膚のトラブルがあまりないという方で突然全身性に湿疹が出現し、

治療をしても治らないという場合、私たち皮膚科医は飲んでいる薬や内臓疾患から皮膚疾患を生じている可能性があるのでは?と疑います。


よって、私たちは患者さんにいつから?どういう経緯で?湿疹が出てきたのか?

今まで時々皮膚にトラブルがなかったか?

飲んでいる薬がないか?

治療中の病気がないか?

最近食欲がないとか、急に痩せたなどはないのか?

様々なことを事細かに聞いて、皮膚疾患の原因を探ります。

時々飲んでいる薬が「ずっと前から飲んでいるから大丈夫でしょ?」と言われる方がいますが、実は今まで飲んでいた薬でも突然体に合わなくなり、湿疹が出てくることもあります。

また、「内臓の悪性腫瘍」や「膠原病(こうげんびょう)」が原因となり、皮膚疾患が出る場合もあります。

それも含めてただ湿疹を診るだけでなく、頭の中ではこういった可能性も考えながら日々診察しています。

ちなみに、治らない全身性の皮膚疾患の中でも、実は身近に存在しているものが原因である「かぶれ」はそれが皮膚に接し続ければ治りません。

以前、全く治らない全身性に及ぶ皮膚炎がある方で、洋服が接している部位のみ湿疹が出ているため、衣類の洗剤が原因ではないか?とお話しし、洗剤を変えてもらったところ瞬く間に治った方がいました。

その他、汗を熱に変える肌着が原因の方も。
よって全身性に及ぶ「治らない皮膚炎」が全て内臓疾患や薬が原因というわけではありません。

そして、内臓疾患や薬が原因の皮膚炎はそれぞれに特異的な皮疹であることが多いため、皮膚科医はそれを常に見逃さないようにしています。

中々治らないな・・・、湿疹がどんどん広がってきた・・・

もしもそんな湿疹が出ているならば、皮膚科を受診してくださいね。