2025/02/27

院長日記

帯状疱疹ワクチンが定期予防接種になります!

今年度から「帯状疱疹ワクチン」を公費で補助する定期予防接種に含める方針が決まりました。

「帯状疱疹」とは?

小さい頃にかかった、もしくは予防接種により身体に入った水痘ウイルスによる皮膚疾患です。

水痘ウィルスは、一生涯、神経の奥深く潜り込んでいます。

体の免疫が高い状態の時には活動せず、

免疫が落ちると、潜り込んでいた神経からウイルスが活動し始め、神経を壊し、その後皮膚に水疱として現れる疾患です。

皮膚症状は身体の左右どちらかで、かつ帯状に水疱が出てくるのが特徴です。

そして体のどこでも発症します。

ウィルスによって壊された神経は皮膚の痛みとして生じ、生活制限や睡眠障害を引き起こすこともあります。

最近では予防接種ができることから、辛い思いをした知り合いから帯状疱疹のことを聞いたりして、事前に接種しておきたいという患者さんも増えて来ました。

しかし、昨年度までは自治体によっては補助が受けられないこともあり、自費での支払いがあったため接種を控える方もいらっしゃいました。

しかし、今年度より、全国での定期予防接種の一つとして公費で一部が補助される形での接種が可能になりました。

(自治体により補助額が変わりますので、詳しくはお住まいの自治体に問い合わせ下さい。)

対象は65歳になった高齢者と、HIV=ヒト免疫不全ウイルスに感染し、免疫機能に障害がある60歳から64歳の人になります。

ワクチンは「生ワクチン」と「組換えワクチン」の2種類あります。

このうち「生ワクチン」は「組み換えワクチン」に比べると有効率が低い傾向があり、かつ、治療中の基礎疾患がある場合には、接種が出来ない場合もあります。

ただ費用は組み換えワクチンよりも抑えられるというメリットがあります。

「組み換えワクチン」は、費用が2回接種でおよそ2回で4万ほどかかります。しかし、基礎疾患による制限が少なく、かつ接種約10年後でも70%以上の有効率が見込めます。

副反応は接種した部位の痛みやかゆみ、腫れが多く報告されています。その他全身の倦怠感や微熱も報告されています。しかし、重い症状はなく、安全性は確認されているといます。

帯状疱疹は皮膚の症状が治っても、痛みが続くことがあり、患者さんによっては数年間も悩まされる方もいらっしゃいます。

また、場合によっては大きな傷跡として残る場合もあり、顔などの露出部に出た場合には人目を気にされる方も。

予防ができるのであれば、やっておくことに越したことはないでしょう。

当院でも「生ワクチン」と「組み換えワクチン」の両方の用意があります。ご検討されている場合には病院スタッフもしくは医師にお伝えください。